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帰山栄治作品解説集

RHAPSODY "KYOTO" For Mandolin Orchestra

編成 演奏時間
Mn1 Mn2 Ma Mc Gt Cb Fl Cl 13分
演奏日時 備考 演奏団体
1975.12.3 初演 京都教育大16回定演
1980.1.19 名大22回定演
1982.12.9 上智大21回定演
1985.12.17 金城学院19回定演

題名(たぶん京都の大学が委嘱したのだからこうなったと思うが)から受ける印象どおり、全体的に日本旋律をもとに、日本的雰囲気を醸し出している。しかし、複雑な和声やポリリズムも用いてあり、氏特有の作風もまた顕著である。
三連符を中心にしたリズムをベースに、主題の断片が少しずつ現れながら、次第に盛り上がり、リズムも複雑化して、前半の山で主題が強奏される。やがてリズムの交錯とともに落ち着きを得る。
中間部は静かな響きを主体としているが、途中に祭りばやしを思わせる部分もあり、また、主題の片鱗も時々現れる。静かなうちに力がたくわえられ、後半部に移り、激しいリズムをバックに後半の主題が力強く奏され、そのまま一気に進んで曲は最後を迎える。
全体に旋律の動きは長2度間隔が多く、大きな音の飛び越えが少ないのが特徴である。

(Y.K)


名古屋大学マンドリンクラブのOB帰山栄治氏の作品を演奏するようになってこれで四回目である。東海学生マンドリン連盟が新曲活動と称して邦人の新進作家に依頼した作品を発表するようになったのも多分この帰山氏の作品に刺激されてのことと思う。今までの邦人作品にはない新しい手法を取り入れた曲をどんどん発表し現在も尚作曲活動は活発に行われている。この曲に関しても無調で書かれており、各パートは独立した声部を持っているので非常に複雑なものではない。これからのマンドリン音楽の一つの方向を示すものと思える。
本曲は昨年春卒業したOG、田中陽子さんが4月教壇に立たれた直後亡くなられ、ご家族から在学中クラブに熱心だった故人の意志を尊重されてご寄付があった。それを記念して帰山氏に作曲を依頼してできたもので本日が初演である。つつしんで本曲を故田中陽子さんの霊前に捧げたい。

(京都教育大学マンドリンクラブ第16回定期演奏会パンフレットより許可を得て転載)


[Mandolin Works,1975] [top page]

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