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帰山栄治作品解説集

マンドリンオーケストラの為の三楽章第一番

編成 演奏時間
Mn1 Mn2 Ma Mc Ml Gt1 Gt2 Cb 34分
演奏日時 備考 演奏団体
1969.12.24 初演 名大12回定演
1971.12.3 九州大67回定演
1972.12.13 神戸大17回定演
1973.4.28 神戸大京都特別演奏会
1974.12.14 改作 名大17回定演
1979.11.2 京都教育大20回定演(原典版・Fl入り)
1983.12.22 名大26回定演
1985.5.17 上智大24回定演
1988.12.8 名大31回定演
1994.12.26 名大37回定演
2008.1.6 2007改定版 MTCニューイヤーコンサート

作曲者自ら「ブラームスとマネンテの影響を受けた」と言うように、後の帰山氏の作品と比較してこれといった特徴はない。氏の初期の傑作というよりは、イタリアンオリジナルの集大成であるというべきであろう。ただイタリア諸楽曲のような断片の寄せ集めのような作品とは違い、各楽章内で或は全楽章を通じて同じテーマを様々な変化をつけて扱っている一方で、散漫になることなく全体として調和している点で、イタリア諸楽曲や編曲の域を脱している。

(粂内)


帰山栄治氏のライフワークの一つとして第5番まで作曲されている「三楽章」シリーズの第1作で、1969年名古屋大学ギターマンドリンクラブ第12回定期演奏会において初演された。
 「三楽章」シリーズは、いずれも演奏時間が30分を超える大作であり、近年の作品はエキストラを加えた現代的な作品であるが、作曲活動の初期に書かれた本作品はブラームスやマネンテの流れを組んだシンフォニックな作品である。
 第1楽章はイ短調、8分の6拍子のソナタ形式によるアレグロで、力強い主題に導かれて、各パートのかけあいが見事な効果を見せる。長調に変わって提示される牧歌的な主題が魅力的であるが、全体に印象的な旋律が散りばめられ、緻密な構成が聞く者をぐんぐん惹きつける。
 第2楽章はヘ短調、4分の3拍子のアダージョで始まり、長調に変わって牧歌的なメロディーが形を変えながら奏でられる。その流れは、すばしっこさと激しさを持つスケルツァンドで中断されるが、その後最初に戻ってスケルツァンドの断片が奏でられて終わりをつげる。
 第3楽章はイ長調、4分の4拍子のソナタ形式によるアレグロで、マネンテを思わせるメロディーに導かれて、力強く一気に進行する中で、第1楽章の主題が重々しく顔を出すところは効果満点の演出といえよう。
 本曲は、作曲後に数度の見直しが行われているが、MTC 2008 New Year Concertにあわせて細部に至るまで全面的に見直しが行われた。

Tanaka)



[Mandolin Works,1969,1974,2007] [top page]

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